伸び続けるお子様の保護者様。大切な考え方は?

子ども教育にかかわってきて約15年、前回のブログで初めて保護者様にプレッシャーを与えるような内容を記載したのではないかと思います。

本音を言えば、保護者様にプレッシャーを与える内容は非常にデリケートな扱いをするべきだと、今も考えています。

子どもの教育やしつけは、幼い時ほど重要で、中学生以降は徐々に本人に任せられるよう移行していくのが理想だと思います。

ですが、「まだ小学生だから…」という言葉を今もよく耳にします(医way保護者様からは聞いたことが多分ありません(^ ^))。

「小学生の間はのびのびさせたいです」これもよく耳にします。

ん??中学生はのびのびさせたくないのかしら?高校生は???

 

いえいえ、わかっています^^; そういう表現をされているだけということは。

ですが、この言葉の意味を本当に深く考えておっしゃっているのかなと疑問に思うことが多いのも正直なところです。

一般論だから、あまり深く考えずにそう思い込んでいませんか?

 

今私は京都大学経営管理大学院で学ばせていただいております(大学院では通常「研究」をすると表現するのですが、私はまだまだ学ばせていただいている状態です)。

学生10人程度のために、広告業界、キャスター、大手芸能事務所、雑誌編集長、スポーツのトップ選手などあり得ないほど錚々たるメンバーが、様々な学びを提供してくれる授業で学ぶチャンスなどもあります。

なんて有難いのだと感謝の気持ちでいっぱいです。

 

その授業で、先日、某雑誌編集長のご講義を受けているときに考え込んでしまいました。

こちらの編集長は、過去には一斉を風靡したティーン向け雑誌の編集長として50万部の売り上げを達成し、現在は新米ママ対象の雑誌の編集長を務めていらっしゃいます。

「ママになってもガーリーでいたい、でも今のままでもいいんだわ」と、ちょっとした理想を掲げて背伸びもしてみたいけれども、なかなかそうはいかない現状を肯定していいんだよと包み込んでくれる、ママにとってとても有難い、ほっとできる雑誌です。

私も後学のために1冊買いました(^ ^)(子どもは成人していますが)

 

ゆるふわヘアで、決して高価な物ではありませんが、ふんわりしたトップスやスカートを身につけ、イクメン旦那様とにこやかに並んで写っている読者モデルの写真の素敵なこと。

ですが、現実は、新米ママは、自分の髪をゆるふわにする時間がないかもしれない、自分の服も子どもがアトピーなどがあればふんわり化繊のお洋服は着られない、そして足元のヒールは絶対無理!となってしまいます。

 

編集長は、ご自身もママで、雰囲気も「えっ?この方がカリスマ編集長?」と思うほどの柔らかい雰囲気の可愛らしい女性です。

ここは私の想像ですが、おそらく、この雑誌を作るにあたって最も大切にされていることは「ママにプレッッシャーを与えない。ホッとしてもらいたい」ではないかと思います。

 

ですが、これほどプレッシャーを与えたくないとの思いを込めて作った雑誌でも、真面目な読者の方は「私、こんなにガーリーじゃ無い…私ってダメ」「私、もしかして可哀想?」と悲壮感を持ってしまうことも珍しくないかもしれません。

 

さて、なぜこのような話を書いているのかと言いますと、一般論というのはなかなかの曲者で、平均でも自分が見習う物でもなく、「参考」にするべき物という考え方が重要なのではと私は思うのです。

 

「ママになってもガーリーが流行しているのね。全部は無理だけど、スカートだけは真似してみようかな?」などという風に、ファッションであれば多く方が、このように割り切って、雑誌を参考にしながら自分らしさを追求します。

 

では、子育てに関してはどうでしょうか?

なかなかファッションのような割り切り方はできませんよね。

 

ですが、編集長もおっしゃっていました、「日本人は同じファッシャンをしたがる。またそのファッションを突き詰めすぎる」と。

同感です。

ファッションですら「他人と一緒」を追求していると評価される日本人、ましてや子育てとなると。

ファッションであればまだ「一部だけマネしてあとは自分らしさを追求しよっと」と軽やかに行動する方が大多数、それでも「日本人は一般論に合わせすぎる」と評価されていますことからも、子育てがいかに一般論でガチガチになり勝ちかということがわかります。

 

ではどこを目指せば良いのでしょうか?

私の大好きなことば "Break out of your comfort zone!" (快適な場でぬくぬくしていないで殻を破って別の場所に行こう)

まずは保護者様ご自身が「ひとと違うこと」「孤独を楽しめる」ことが重要と考えます。

「群れないこと」が重要です。

およばれや飲み会を、都合の悪い場合は「断れる」ことが重要です。

そして、断ってもまた誘ってもらえる自分になることを目指しましょう!

人間的に魅力のある人は、断ると一瞬は疎外されるかもしれませんが、必ずまた誘ってもらえますし、仲間に入れてもらえていませんか?

だってその人が来て下さった方が楽しいのですから!

ですが現実なかなかそうはいきませんね、まずはとにかく群れない、孤独を楽しむ強さを身につけることから始めませんか?

 

欧米の教育で最も大切にされているといっても過言でない考え方に「ユニークであれ!」があります。

unique の意味は「世界にひとつだけの only one」が一番雰囲気が近いでしょうか(^ ^)

 

今、私たちに必要なのは be unique という考え方です。

まずはお子様のユニークさを全力で分析し、そしてそれを思いっきり伸ばせるようにする。

そして、ユニークさを思いっきり伸ばすためには実は「他人の気持ちを汲んだり、思いやりを持って行動する」協調性が非常に重要であると気づきます。

 

日本では、欧米人よりも日本人の方が協調性が高いと評価されているようですが、実際に欧米で仕事をしたことのある人々からは、欧米人の協調性の高さを非常に高く評価する意見を多くききます。

私自身もそう感じることが多々あります。(余談ですが、一方で、欧米人は結構勇気がない。これも日本人からすると意外に感じます)

 

全力でユニークさを追求し、全力で協調性や思いやりを育てる。

今の子育てに必要なキーワードと私は考えます。