秋、力強くすっきりスタート!
今日は夏期講習最終日でした。
既に学校が始まっている生徒さんも多く、14時まで残っていたのは3名、いつもギュウギュウで狭く感じる教室を、ゆったり広々使いながら、最後の時間までしっかりと集中し気合の入った時間を過ごしていらっしゃいました。
いよいよ秋ですね。
受験生にとりましては逃げ道の少ない時期がやってきました。
受験生以外の人々は、そろそろ今学年のまとめ、来学年の方向性を考える時期が来ています。
「勉強のおもしろさをわかってほしい」
「効率的な勉強方法を身につけてほしい」
「時間を有効に使ってほしい」
保護者様からお子様への要望でよくある内容です。
もっともな内容ですよね。
では、これらを手に入れるためには何が必要なのか。
最近私はこれらを手に入れるために必要な最も大切な要素は
「親子の信頼関係」「子離れ親離れ」
だと改めて感じています。
「なぜ家の子はこのような方法を選択しているのかしら?」
と、思考をめぐらせ、我が子の考えや行動を理解したいと熟考する、一歩離れた所から我が子の様子を客観視できる余裕がとても重要だと感じています。
「時間を上手に使えない」「効率が悪い」
本当にそうでしょうか?
微々たる工夫のみかもしれませんが、お子様は工夫を少しはされていませんか?
以前は10分かかっていた、今も変わらず10分かかる。あるいは却って以前よりも長時間かかってしまっているかもしれない。
なぜそうなるのか?
もしかしたら新しい方法を試しているのかもしれません。
試しているつもりになっているだけの場合もあるかもしれません。
受験日が迫ってきますと気持ちは焦るばかりです、どんどん親子ともに追い詰められていき勝ちです。
そのような時にお子様に伝える最も効果の無い、逆にやる気を奪うばかりのことばは
「もっと早く」「もっと効率的に」
などのような、基準を自分に据えたことばだと、自身の反省も含めて痛感します。
親子の信頼関係。
「私の言うことには全然耳を貸さないので…先生から言っていただけませんか?」
たまに依頼されます。
本当にそうでしょうか?
もちろん講師などから伝えますとお子様方はスッと耳を傾け実行してくれることが多いです。
ですが、講師が言っただけでスッと耳を傾けてくれる生徒さんは、親子の信頼関係がしっかりできているのです、普段の保護者様の粘り強い働きかけがあってこその成果です。
なお、いくら気の合う講師でしても、効果があるのは10回程度です、それ以上はなかなかスッと実行してくれることはなくなってきます。
何事も最後は親子間の信頼関係に行き着いてしまいます、しんどいですが。
それにしても親というのはこんなにしんどい思いをし続けなければいけないのでしょうか?
いえいえ、限界が近づいているということは、子離れ親離れをスタートさせる時期がとっくに来ているという合図。
子どもは別人格。
同時にお子様にも、親は別人格であることを理解してもらわなければなりません。
もっと○○できるはず!
これは「もっと○○できるはず!と私は思います」という風に、主語が保護者様になってしまっています。
主語はお子様でなければなりません。
「主体的に…それは受験後に考えますから、今はとにかく合格を…」
このようなご意見もたまに耳にします。
ですが動くのはお子様です。
当然のことながら主語がお子様ご本人でなければ、何事も進まないのです、受験という重要な時期であればあるほど。
気持ちは焦りますが、まだ秋です。
受験直前に慌てないためにも、少しでも多くお子様ご本人が主語になる行動を積み重ねたいです。
受け身のまま受験に臨まれることほど危ういことはありません。
受験当日何が起こるかわからないのです、ちょっとの変化で精神を乱しているようでは、実力発揮は遠のくばかりです。
受験はまだまだ先というお子様方も、是非とも今のうちにお子様ご本人が主語になる行動を積み重ねてください。
それが上手に進むと「勉強のおもしろさがわかる」お子様にあっという間になられます。
結果、勉強のための時間の使い方も効率的になりますし、勉強方法も変わって来られます。
受験生さんもそうでない生徒さんも、秋、気持ちを整理しすっきりとスタートして参りましょう!