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東大理3合格者の幼少時代(受験を子育ての観点から考える)

東大理3類は東大医学部医学科、国内大学受験の最難関です。

私が最初に理3に興味を持ったのは、我が子が赤ちゃんの時でした。

「そういえば、受験最高峰に合格するのはどんな人なのかしら?」と思い、いろいろと調べてみました。

調べていくうちに、理3の特殊性を認識せざるを得ませんでした。

中でも最も印象的だったのは、合格者現役占有率の異様な高さです。

最近の数字をあげてみます。

(参考資料:東大塾 http://todai.kawai-juku.ac.jp/exam/occupancy/ )

 

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グラフにしてみます。順に、理1 理2 理3 です。

 

【理1】

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【理2】

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【理3】

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理1・理2は、それほど「志願者現役占有率」と「合格者現役占有率」に乖離はありません。

一方、理3は大きく乖離があります、現役合格者が圧倒的に多いのです。

これをどう判断するのか。

いろいろな読み方があるかと思います。

私は「1、2年の浪人(やり直し)で何とかなる場所ではない」ということを感じました。

 

あれから20年以上経ちました。

私の友人のお子様であったり、子どもの友人であったりと、幼稚園・小学校時代から知っていて理3に合格した人が5人ほどいます。

中高時代から知っている人となりますとぐっと増えるのですが、子育ての観点からは、幼少時から知っていることが重要ですので、少ないサンプル数ですが、私の知る限りの情報を書いてみたいと思います。

 

まず生まれ持った(?)(あるいは3歳までの環境による?)能力面。

彼等彼女等は、幼少時より明らかに優秀です。

優秀さの種類は様々です。

計算が速かったり、語彙数が多かったり、あっという間に大量の物を暗記したり…

全部が得意という人はいなかったように思います。

ですが、読書は好きな子が多かったように思います。

小学1、2年生で文庫本やブルーバックスを読んでいる子も多かったです。

勉強面では、小学校低学年時にすでに頭角をあらわしていました。

公文や塾に行かずとも、日能研が実施していた新4年生対象全国模試を、上位何名かがもらえるゲームソフト目的で受験し、全国5位以内に入ったりしていました。

ですが同じ程度優秀な人は結構多く、幼少時から知っているお子様限定でも他に10人はいます。

つまり幼少時の才能に大きな違いはなかったのですが、5人は理3、10人は別の進路に進んだということです。

他の10人も東大の別学部や国公立医学科、米国アイビーリーグなどにすんなり進学していますので、皆優秀です。

ですが、この10人は、たとえ理3を受験していたとしても、合格は多分難しかったのではと思います(10人の中には理3に興味がなく、早い段階で別進路に舵を切っていた人も多々いますので、準備を早い段階でやめていただけで、能力的に無理だったとは限りません)。

 

合格した人は何が違うのでしょうか。

最も顕著な特色は、理3に合格した人は、呼吸をするかのように勉強を継続できる能力を持っています。

大学合格までの18年間、少々の中断はあるかもしれませんが、継続して勉強しています。

短時間で要領よく作業をこなす人もいれば、要領が良くなく時間のかかる人もいます。

どちらの人も、自分の能力を知って、途中大きな中断をすることなく、継続して勉強し続けています。

勉強時間の総数ではなく、継続がポイントのようです。

 

生まれ持った(?)(あるいは3歳までの環境による?)能力

呼吸するかのように勉強を継続できる能力

 

これらを併せ持った人が理3合格まで到達しているように思います。

この才能が医師としてどうのこうのという議論や人間力の面はどうなのだろうかという議論はしません。

ここでは、大学受験という物を、子育てという観点から考えることを目的としています。

 

さて、我が子に「何がなんでも理3!」と、ここまで求める親御様は少ないと思います。

「中学で部活動を楽しんで、勉強もほどほどに頑張って、できれば膳所高校に行って欲しいけれども、石山や東大津も良い学校だし…。京大に行ければ物凄く嬉しいけれども阪大神大でも十分嬉しい!」

というお考えの方が多いのではないでしょうか。

 

多くの方にとりましては、理3というと別世界、我が子には関係ない、となりがちなのですが、受験は基本すべて同じです。

合格には様々な能力が必要で、その総合力が試験で試されます。

理3を分析することで受験という物を大変シンプルに考えることができますので、今回理3の例を考えてみました。

 

膳所高校合格に必要な要素が100あるとしましょう。

生まれ持った能力が100あれば、赤ちゃんでも合格するということです、そんなことはあり得ませんが。

生まれ持った能力が40であれば、あと60をどうすれば良いのかと分析し、着実にそれらを身につけることができれば合格します。

 

「○○ちゃんは生まれつき優秀!うちの子とは才能が違うわ〜」と漠然と諦めている保護者様が結構いらっしゃいます。

いえいえ、受験は100を受験日までに準備した人が合格するのです。

確かに能力が10であれば難しいと感じます。

ですが、人間はそんなにシンプルではありません。

 

幼少時に60あれば超天才ですよね、ですがその後ほとんど成長せず、直前に慌てて対策を講じ、なんとか35を準備したとしても、95で不合格となってしまいます。

一方で、幼少時に10の才能だったとしても、3歳から毎年8ずつ着実に積み重ね、それを12年間継続できれば合計106で合格します。

 

そんなこと有りえないと思われるかもしれませんが、15年や18年という長い期間継続できる能力は特別です、大変難しい、継続できる人には15年や18年という期間の長さ自体が大きな味方となります。

継続が苦手な人には、15年18年という期間の長さが難敵となります。

 

ただ、継続は美徳と受け取られがちですが、天才は強制や継続を好まないという話もよく聞きます。

継続の過度な強要は、天才的な才能を潰してしまう可能性もあるのかもしれません。

 

先手必勝で先取りして乗り切るのも一案、コツコツ一段ずつ上っていくのも一案。

放っておいて一か八かにかけてみるのも一案。

お子様にはどの方法が合っていますか?