英語学習の問題点、改善方法

大学受験でも良い結果を出しているN's English Schoolでは、レッスン中に「書く」ことは5%以下、ほとんど口頭で学びます。

中高生が問題集に取り組む時も同じです。

書くことはほとんどしません、口頭で行います。

何故このようにするのかと申しますと、声を出して音読や発話する量が学校授業だけでは徹底的に不足しているからです。

高校2年生まで、この音読や発話中心のレッスンに取り組むことができた人は、最終1年間に個別に必要な対策を行うことで、当たり前に医学科入試レベルの英語につなげて行くことができています。

 

医wayは講師は全員医学科生とうたっていますので、私が教えることは殆ど無いのですが、最近は、医way生の英語を私も不定期ではありますが、時間を見つけてチェックするようにしています。

 

私はまずどの生徒さんにも教科書を音読してもらいます。

スラスラ読めている人は、第一段階クリアです。

 

次に「今まで習った文法事項で知っていることをどんどんあげてみてください」とお願いします。

キーワードをどんどん言ってくれます。

 

次は「キーワード(例えば、be動詞、関係代名詞)を使った英文を、何でも良いから作って、口頭で言ってください」と伝えます。

この段階でグッと正解する人が減ります。

aが抜けていたり、肯定文は正解できても疑問文や否定文でつまずいたり、三人称単数等、様々なつまずきが発生します。

約70%の人が1回では正解できないでしょうか。

 

この段階でもまだスラスラ正解を言える人は、文法用語から一旦離れます。

日本語の短い文を伝えて、その英文を口頭で言ってもらいます。

難易度は二学年下ぐらいの簡単な物です。

ですが、この段階までくると、ほとんど正解者はいなくなります。

膳所高生でも、英語の得意な中学生でも、灘でも洛南でも洛星でも関係なく、ほぼゼロになります。

なぜぐっと減るのか。

文法用語は、英作する際の大きなヒントとなっているのです、といいますか、文法用語が正解を誘導しています。

文法用語の全く提示されないただの短い日本文、これを英語にすることは、大海に放り込まれたような気分になるようです。

必要以上にパニックになり、実力を全く出せない状態に陥ります。

 

問題集も、参考書も、文法用語で整理されています。

問題集を丁寧に解き、間違いをつぶして行くことはもちろん大事です。

頭の中にきちんと文法用語の引き出しを作り、その中に整理整頓して情報を入れていくことはとても大切です。

ですが、それだけでは30%程度しか仕上がりません。

まだ整理整頓しただけなのです。

実際に必要なのは、文法のヒントが無い状態で、どの引き出しのどの情報を使えば良いのかを自分で判断し、正解を作り出すことです。

大方の中高生は、この30%の仕上がり段階で、100%仕上がっていると勘違いしています。

 

では何をすれば良いのでしょうか。

問題点は、頭に入っている英語量が圧倒的に足りていないということです。

これを解決するために、まずは少なくとも、教科書をスラスラと音読できるようにします。

発音指導してもらえる環境に無い場合は、CDを使って、できるだけ正確な発音とイントネーションで音読します。

その上で、和訳をみて、英語をスラスラと書けるようにします。

 

教科書の音読と英作を完璧にこなすことを高校2年生終わりまで続けることができ、英文法問題集1冊を完璧に仕上げることができれば、一年後のセンター試験で、英語90%は取れます。

この勉強方法は、学校定期試験対策とほぼ重なっていますので、一石何鳥にもなります。

時間の節約にもなり、効果も絶大です。

ですが、大方の生徒さんは、これらをやらないで、塾や予備校に通い、学校より少し難易度の高い問題集に新たに取り組み、時間に追われ、勉強が雑になってしまい、結局いつまでたっても穴が埋まら無いばかりか、引き出しを作ることすらできないまま時間と労力を費やし、成績が上がらない、疲弊だけはしていく、という負のスパイラルに入り込んでしまっています。

 

全部一旦リセットしてください。

自分には何が必要なのかを、よく考えてください。

 

友達や先輩は、あなたとは別の人です、意見は参考程度に留めて、自分に必要な物は何なのか、情報の取捨選択を間違えないでください。

 

横道に逸れますが、中高生は自分で勉強方法を選択し始めます、一見自主性が芽生え喜ばしいのですが、実は友達や先輩の意見にほぼ100%影響されてしまい、自分の意見とは言いつつも、実情は友達や先輩の真似、ということがとても多いです。

自分で選択できるようになるためには必要な道のりなのかもしれませんが、貴重な時期の選択が、実は真似しているだけ、それも自分とほぼ同じ年数の経験値しかない人を真似している、ということが大変多いです。

 

話を戻します。

本気で英語を上達したいと考える、自分の頭で考えることのできている自律した中高生さんでも、教科書なんかで本当に大丈夫?‥と、不安に思う人がいらっしゃることと思います。

今でしたら、春休みで新年度の先取りができます、是非1学期分の英語教科書の先取り、音読と英訳を完璧にして、成果を試してください。

定期試験点数が大幅に上がることを実感してください。

そして高校2年生の終わりまで続けてください。

 

これらが完璧!という生徒さんは、弱点も少ないので、自分の力だけでも弱点を浮き上がらせることができます、対策をしやすいです。

単語力が弱いのか、構文力が弱いのか、それとも文法に弱点があるのか。

自分の弱点を早めに手当てしてあげてください。

そして同時に、TIMEなどの英語をどんどん読みましょう。

洋楽や洋楽、ドラマもどんどん取り入れましょう。

日本の新聞やニュースの英語版よりも、元々英語で発信されているものを選ぶのがポイントです。

 

語学力は読むことで最も鍛えられます。

listening力も speaking力も writing力も、読むことで鍛えられます。

日本語も同じですよね、読書する人は、どんどん日本語力が鍛えられ、正しく美しい日本語で話し書くことができます。

 

2020年より大学入試が大幅に変わることも、この対策を確実に行っている生徒さんにとっては何も怖いことはありませんね。

むしろ有利な試験となりますので、大きな差をつけることができます。

 

方法はこのようにいたってシンプルです、時間も実はかかりません、自力で続けられる人は是非自力で頑張ってください、それがベストです。

 

自力では無理!という人は、一刻も早く医wayにお越しください。

英語は積み重ねの学問ですので、小さなつまずきのダメージが後まで尾を引きます。

切実にお願いします、解く問題集を増やす前に、医wayにお越しください、手遅れになる前に。

傷が大きくなってからでは、医wayでも手当をしにくいです。

 

この方法は効果絶大なので、細かい所は企業秘密にしたいという考え方もあるのでしょうが、私は今までにも何度も公開してきました。

ここに書ききれていないことも多々ありますので、今後も追記していきます。

細かい所以外はとても一般的な方法ですので、学校の先生方はこの方法が最も効果的と生徒さんたちに勧めます。

ですが塾や予備校では、皆様、勧められたことがほとんど無いのではないでしょうか。

なぜ塾予備校ではすすめられないのでしょうか。

すすめられたとしても、オプションのような扱いでの勧め方なのではと思います。

もし、教科書の音読や暗唱、和訳、英訳中心の授業をメインに展開し、暗唱や英訳を全てチェックし、その上で更なる高度な内容を積み重ねて指導してくれる塾に通われている方がいらっしゃいましたら、あなたはとてもラッキーです!

是非その塾名を教えてください。

 

何故教科書中心の学習が塾や予備校のメイン授業に無いのか(少ないのか)。

他にもっと良い方法があるからでしょうか。

そうでは無いですよね。

理由は‥皆様で考えてみてくださいね。