TOEIC? TOEFL? IELTS?

以前のブログ「英語教育の問題点、改善方法」でTOEICに触れました。

少し注意していただきたいことがあります。

上のブログでは、現時点でわかりやすいようにTOEICと英検を参考資料として取り上げていますが、TOEICは正式な書類として扱われる機会がどんどん減ってきています。

ビジネスの世界ではまだ有効な場合もあるのですが、学校関係、特に大学では、大学院進学や留学審査には TOEFL か IELTS しか認められない大学が増えています。

 

日本の中学生や高校生は、英検やGTEC以外ですと、難易度的にTOEIC(またはTOEIC for studens)ぐらいしか、実力に見合った試験がないため、未だにTOEICが評価対象となる場合もあるのです。

できましたらTOEFL iBTを受験し結果を見たい所です、ですが、出る点数があまりにも低く、参考資料として機能しないのです。

 

TOEICは内容がビジネス中心ですので子どもさんには本来向きません、しかし英語が比較的簡単なため中高生でも点数を取ることが可能です。

 つまりは日本の生徒さんには「ぴったり」合った英語検定が、英検やGTEC以外(以降)は存在しないということなのです。

ですが、世界標準は、TOEICを飛ばして、TOEFLとIELTSです。

 

んっ?他の非英語圏の国はどうしているのでしょうか???

他の非英語圏国では、高校生が普通にTOEFL iBTを受験して、しっかりと点数を確保しているのです。

 

ちなみに、日本の英語力の低さがよくわかると話題になった資料urlを添付いたします。

話題になったのはもう少し前ですが、ここには2015年版を貼っておきます。

https://www.ets.org/s/toeic/pdf/ww_data_report_unlweb.pdf

7ページをご覧いただくとJAPANがいかに低い位置にいるかを実感していただけると思います。

 

日本の英語力がこんなに低いなんて…

英語力をつけるためにはどうすれば良いのでしょうか…

受験英語ばかりやって来た弊害でしょうか…?

 

よくご質問を受けますので、ついでに記載いたします。

受験英語が悪い、日本の学校教育の失敗、との議論もありますが、そのようなことよりも、私は英語に対する心構えがまずはできていないことが問題と考えます。

英語学習はなぜ「楽しく」「遊び中心で」「ことばなのだから自然に」という切り口から入ることが多いのでしょうか?

赤ちゃんが母国語を習得する方法がこのように見えるからでしょうか?

その一方で、日本人の母国語である国語は、小学1年生から教科として存在し、昔より「読み書きそろばん」の重要性を伝統的にうたっています。

国語をまだ習っていない園児の日本語力は、正しく伝わる日本語力ではありませんよね。

 

仕事柄立場柄、多くの非英語圏出身者と接する機会があります。

必ず彼等彼女等に伺います「どのようにして英語を習得されたのですか?」と。

最も多い返答は「読書を頑張りました」です。

「日本の大学受験レベルの英語は中学で終了し、その後はひたすら読書をしていました」と伺うことがとても多いです。

 

未だに日本では「受験英語の弊害」が議論の中心になりがちですが、英語を上手に話す非英語圏出身者は「そのレベルの英語は中学時代に終了していました」とサラッと言ってのけるのです。

この意識の差が最も問題なのではと私は感じています。

 

現状、TOEIC点数を資料として生かさざるを得ないのですが、私たちもサラッと「数年前まではTOEICの点数を語っていましたが、今はTOEFL iBT100 程度は当たり前ですよね」と言いたいものですね。

 

医wayでも、時間の許す限り4技能習得を重視するN's English School方式を採用しています。

ですがN's English School方式は、現代の大忙しのお子様方が、週1回45分レッスンという非常に短い時間で、英語を効率よく最大限習得可能となるよう、私が全エネルギーを傾けて、15年以上試行錯誤し、細部まで磨き上げてきてやっと出来上がった方式ですので(それほどでもないか^^; )、時間を更に短縮せざるを得ない環境である医way(英語以外にもやるべきことが多い)だけでは、N's English Schoolほどの効果はお約束できませんが、それでも、ポイントをお伝えすることは可能です。

どうしても英語にもっと力を入れたいという方は、N's English Schoolにもお越しください。

ですが、一方で私は、N's English Schoolだけではお子様の才能を生かし切れていないとの思いが強く、深く悩み考え勉強し、結果「これだ!」と運命的な出合いを果たしたような気持ちで、医wayを作りました。

ですので、N's English Schoolだけでは不十分です、総合学力を確保できていることが前提です。総合学力に不安のある方は、医wayを優先に、次にN's English Schoolを選択肢としてお考えください。

なお、N's English School個人レッスンはもうこれ以上お受けできませんし、グループレッスンも既存クラスに入っていただくことは大歓迎なのですが、別曜日に新たなクラスを開講することは…ですが熱烈希望者には方法を考えますのでご相談ください。

熱意のある方は全力で応援したいです。

 

子ども達は学校にいる時間がとても長いです。

この現実から目を背けないで、医wayでもN's English Schoolでも、現状の学校教育の良い所を最大限に生かした効率の良いメソッドで、英語総合力4技能強化を目指しています。

医wayでは、英語だけでなく他教科も、学校教育から目を背けることなく、最も拘束時間の長い学校での学びを最大限に生かせるよう、お一人お一人に合った方法を手作りしています。

 

英語は発話すると、たとえ音読でも楽しいです!生徒さん達が生き生きとします!

今日は「不規則動詞の変化表」を皆で音読しました。

医wayの休み時間の定番「音読タイム」を定着させたいと考えています。

英語学習の問題点、改善方法

大学受験でも良い結果を出しているN's English Schoolでは、レッスン中に「書く」ことは5%以下、ほとんど口頭で学びます。

中高生が問題集に取り組む時も同じです。

書くことはほとんどしません、口頭で行います。

何故このようにするのかと申しますと、声を出して音読や発話する量が学校授業だけでは徹底的に不足しているからです。

高校2年生まで、この音読や発話中心のレッスンに取り組むことができた人は、最終1年間に個別に必要な対策を行うことで、当たり前に医学科入試レベルの英語につなげて行くことができています。

 

医wayは講師は全員医学科生とうたっていますので、私が教えることは殆ど無いのですが、最近は、医way生の英語を私も不定期ではありますが、時間を見つけてチェックするようにしています。

 

私はまずどの生徒さんにも教科書を音読してもらいます。

スラスラ読めている人は、第一段階クリアです。

 

次に「今まで習った文法事項で知っていることをどんどんあげてみてください」とお願いします。

キーワードをどんどん言ってくれます。

 

次は「キーワード(例えば、be動詞、関係代名詞)を使った英文を、何でも良いから作って、口頭で言ってください」と伝えます。

この段階でグッと正解する人が減ります。

aが抜けていたり、肯定文は正解できても疑問文や否定文でつまずいたり、三人称単数等、様々なつまずきが発生します。

約70%の人が1回では正解できないでしょうか。

 

この段階でもまだスラスラ正解を言える人は、文法用語から一旦離れます。

日本語の短い文を伝えて、その英文を口頭で言ってもらいます。

難易度は二学年下ぐらいの簡単な物です。

ですが、この段階までくると、ほとんど正解者はいなくなります。

膳所高生でも、英語の得意な中学生でも、灘でも洛南でも洛星でも関係なく、ほぼゼロになります。

なぜぐっと減るのか。

文法用語は、英作する際の大きなヒントとなっているのです、といいますか、文法用語が正解を誘導しています。

文法用語の全く提示されないただの短い日本文、これを英語にすることは、大海に放り込まれたような気分になるようです。

必要以上にパニックになり、実力を全く出せない状態に陥ります。

 

問題集も、参考書も、文法用語で整理されています。

問題集を丁寧に解き、間違いをつぶして行くことはもちろん大事です。

頭の中にきちんと文法用語の引き出しを作り、その中に整理整頓して情報を入れていくことはとても大切です。

ですが、それだけでは30%程度しか仕上がりません。

まだ整理整頓しただけなのです。

実際に必要なのは、文法のヒントが無い状態で、どの引き出しのどの情報を使えば良いのかを自分で判断し、正解を作り出すことです。

大方の中高生は、この30%の仕上がり段階で、100%仕上がっていると勘違いしています。

 

では何をすれば良いのでしょうか。

問題点は、頭に入っている英語量が圧倒的に足りていないということです。

これを解決するために、まずは少なくとも、教科書をスラスラと音読できるようにします。

発音指導してもらえる環境に無い場合は、CDを使って、できるだけ正確な発音とイントネーションで音読します。

その上で、和訳をみて、英語をスラスラと書けるようにします。

 

教科書の音読と英作を完璧にこなすことを高校2年生終わりまで続けることができ、英文法問題集1冊を完璧に仕上げることができれば、一年後のセンター試験で、英語90%は取れます。

この勉強方法は、学校定期試験対策とほぼ重なっていますので、一石何鳥にもなります。

時間の節約にもなり、効果も絶大です。

ですが、大方の生徒さんは、これらをやらないで、塾や予備校に通い、学校より少し難易度の高い問題集に新たに取り組み、時間に追われ、勉強が雑になってしまい、結局いつまでたっても穴が埋まら無いばかりか、引き出しを作ることすらできないまま時間と労力を費やし、成績が上がらない、疲弊だけはしていく、という負のスパイラルに入り込んでしまっています。

 

全部一旦リセットしてください。

自分には何が必要なのかを、よく考えてください。

 

友達や先輩は、あなたとは別の人です、意見は参考程度に留めて、自分に必要な物は何なのか、情報の取捨選択を間違えないでください。

 

横道に逸れますが、中高生は自分で勉強方法を選択し始めます、一見自主性が芽生え喜ばしいのですが、実は友達や先輩の意見にほぼ100%影響されてしまい、自分の意見とは言いつつも、実情は友達や先輩の真似、ということがとても多いです。

自分で選択できるようになるためには必要な道のりなのかもしれませんが、貴重な時期の選択が、実は真似しているだけ、それも自分とほぼ同じ年数の経験値しかない人を真似している、ということが大変多いです。

 

話を戻します。

本気で英語を上達したいと考える、自分の頭で考えることのできている自律した中高生さんでも、教科書なんかで本当に大丈夫?‥と、不安に思う人がいらっしゃることと思います。

今でしたら、春休みで新年度の先取りができます、是非1学期分の英語教科書の先取り、音読と英訳を完璧にして、成果を試してください。

定期試験点数が大幅に上がることを実感してください。

そして高校2年生の終わりまで続けてください。

 

これらが完璧!という生徒さんは、弱点も少ないので、自分の力だけでも弱点を浮き上がらせることができます、対策をしやすいです。

単語力が弱いのか、構文力が弱いのか、それとも文法に弱点があるのか。

自分の弱点を早めに手当てしてあげてください。

そして同時に、TIMEなどの英語をどんどん読みましょう。

洋楽や洋楽、ドラマもどんどん取り入れましょう。

日本の新聞やニュースの英語版よりも、元々英語で発信されているものを選ぶのがポイントです。

 

語学力は読むことで最も鍛えられます。

listening力も speaking力も writing力も、読むことで鍛えられます。

日本語も同じですよね、読書する人は、どんどん日本語力が鍛えられ、正しく美しい日本語で話し書くことができます。

 

2020年より大学入試が大幅に変わることも、この対策を確実に行っている生徒さんにとっては何も怖いことはありませんね。

むしろ有利な試験となりますので、大きな差をつけることができます。

 

方法はこのようにいたってシンプルです、時間も実はかかりません、自力で続けられる人は是非自力で頑張ってください、それがベストです。

 

自力では無理!という人は、一刻も早く医wayにお越しください。

英語は積み重ねの学問ですので、小さなつまずきのダメージが後まで尾を引きます。

切実にお願いします、解く問題集を増やす前に、医wayにお越しください、手遅れになる前に。

傷が大きくなってからでは、医wayでも手当をしにくいです。

 

この方法は効果絶大なので、細かい所は企業秘密にしたいという考え方もあるのでしょうが、私は今までにも何度も公開してきました。

ここに書ききれていないことも多々ありますので、今後も追記していきます。

細かい所以外はとても一般的な方法ですので、学校の先生方はこの方法が最も効果的と生徒さんたちに勧めます。

ですが塾や予備校では、皆様、勧められたことがほとんど無いのではないでしょうか。

なぜ塾予備校ではすすめられないのでしょうか。

すすめられたとしても、オプションのような扱いでの勧め方なのではと思います。

もし、教科書の音読や暗唱、和訳、英訳中心の授業をメインに展開し、暗唱や英訳を全てチェックし、その上で更なる高度な内容を積み重ねて指導してくれる塾に通われている方がいらっしゃいましたら、あなたはとてもラッキーです!

是非その塾名を教えてください。

 

何故教科書中心の学習が塾や予備校のメイン授業に無いのか(少ないのか)。

他にもっと良い方法があるからでしょうか。

そうでは無いですよね。

理由は‥皆様で考えてみてくださいね。